書評:私たちは子どもに何ができるのか「教育格差は親次第で減らせる」

東京の読書会コラム

いつもご覧いただきありがとうございます!

英語の勉強も兼ねて洋書「Helping Children Succeed」を読みました。

今回は…私たちは子どもに何ができるのかを紹介します!

私たちは子どもに何ができるのかってどんな本?

一言で言えば、子育てを成功させるエッセンが詰まった本です。

例えば、下記のことが書いてあります。

  • 貧困家庭が学校で苦労する理由(学力が低い理由)
  • 生後から高校までの子育て戦略
  • やり抜く力(GRIT)を習得させる方法
  • ストレスがどのように働くか
  • 子供の反応を受け答える意味

などなど、子育てに関して悩む多くのことが書かれている一冊です。

貧困家庭が学校で苦労する理由とは?「環境が問題」

米国の教育省の調査によると、富裕層と貧困層の家庭を比べると、8年生(中学2年生)数学や読解力の差は過去20年間で一向に縮まっていません。

しかし、SATスコアの差は、実際には90ポイントの差から125ポイント差へと過去30年間で広がり続けている。

最新の研究結果によると、不安定で厳しい環境は、子供の体や脳を変化させると言われているからです。

では、富裕層ではないと子供を上手に育てられないのか?というとそうではありません。

著者は「やりようによっては、差を埋めることができる」と言っているのです。

非認知能力が伸びれば教育格差は減らせる

1970年代初期にニュージランドで1000人の子供を対象とした追跡調査が行われました。

その結果、高い非認知能力を持つ子供達は、より健康で、より良い経験をし、より多くの教育を完了したということが明らかになった。

つまり、非認知能力が高い子供であれば、富裕層であれば貧困層であれば「教育の差」が埋められるというわけです。

非認知的な能力とは下記の通りです。

  • GRIT:やり抜く力
  • Curiosity:好奇心
  • Self Control:自律心
  • Optimism:楽観主義
  • Conscientiousness:良心

どうすれば、非認知能力を伸ばすことができるのでしょうか?著者は、あることに気がつきました。

「非認知能力を伸ばすことが得意な教師たちは、決して非認知能力について教えていなかった」のです。単語を教えることもせず、単語を使うこともせず、非認知能力を伸ばしていたのです。

非認知的な能力を伸ばすには、教育で教えるのではなく、子育ての環境が重要なのです。

言い換えれば、富裕層と貧困層の教育格差を埋めるには、子育ての環境設定が必要不可欠なのです。

どうすれば非認知能力を伸ばせるのか?「子供と親の時間」

この本では非認知能力を伸ばす方法がたくさん書かれていました。

その中でも、親ができる具体的な方法について紹介します。

高いストレスは避ける

幼い時の高いレベルのストレスは、子供の脳にダメージを与えてしまいます。感情や認知能力が低下しやすくなります。

そのため、子供が高いストレスを感じやすい環境にいないように、親としては工夫することが重要なのです。

親と一緒にいる時間を増やす

子供が非認知能力を伸ばすのに、最も重要な環境要因は部屋の間取りや建物などではなく、人との関係性です。

特にストレスがかかっている時に、大人と交流することが最も重要だと言われています。

子供が一番接する大人とは両親です。

つまり、感情・心理・認知能力を高めるのに必要不可欠なことは両親なのです。

子育てにおいて親が重要である理由は2つの役割があるからです。

1つ目は、親と子供の「Serve and Return」な交流です。

例えば、

  • 子供が何かを見たり、何かを言葉にしたときに、両親が反応してあげること
  • 子供が泣いたら「泣いているの?」子供が笑ったら「笑っているの?」と声をかけてあげること

2つ目は、親の振る舞いにあります。

研究によると、親が厳しく予測不可能な振る舞いをとると、子供が自分の感情をコントロールする力やストレスフルな環境に対処する力が弱くなります。

一方で、子供がストレスを感じた時に親がヘルプできたり、落ち着かせることができると、子供たちは、感情やストレスをコントロールする力が身につくのです。

トラウマにならないようにする

ストレスに対応する力が伸びなくなる、最大の原因は、子供にトラウマを与える行動です。

トラウマになる可能性が非常に高い行動は下記の通りです。

  • 家庭内暴力(子供に対してだけでなく、目撃するのもNG)
  • 両親の離婚
  • 両親が投獄、精神疾患、薬物乱用の問題を抱える

ある研究結果によると、およそ半数の子供はトラウマになる経験はしません。しかし、半分の子供はトラウマになるような経験をするそうです。

さらに、トラウマになるような体験を持った子供の約85%は学校でも問題を起こすという調査結果もでているのです。

子育てを成功させるには親の勉強は必要不可欠

この本では、他にも、多くのエッセンスが書かれています。

ネグレクトによって、子供の脳の発育は妨げられてしまう。しかし、過干渉もまた、子供の発育に悪影響をもたらすため、いつも子供を中心にするのはよくはない。

より良い子育てのためにカウンセリングを受けた親の子供は、より高いIQを持ち、積極的で、自律心がある子供になる。(数字にすると毎年約25%も高い結果が出ている)。

子育てを成功に導くには親が勉強することが必要不可欠なのです。

以上、書評:私たちは子どもに何ができるのか「教育格差は親次第で減らせる」を紹介しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回読んだ本は下記になります。

Helping Children Succeed: What Works and Why (English Edition)

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Tough, Paul
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日本語版は下記になります。

私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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ポール・タフ
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