「読書会って何?」
「そもそも読書会ってどんな種類があるの?」
読書会と聞くと聞き慣れない人は「ただ本を読む暗い集まり」と思うかもしれません。
しかし、「ただ本を読む暗い集まり」と考えて参加しなかった場合、あなたは後悔するかもしれません…
また、読書会の定義や形式の違いを知らずに参加すると「思っていたものと違う…」と思うかもしれません。
今回は読書会の定義と読書会の形式の違いや初参加の方にオススメの形式についてまとめてみました
読書会とは「本をテーマに知識や価値観を学ぶ場」
読書会の定義は「本をテーマに知識や価値観を学ぶ場」です。
しかし、この定義だけでは各場所で開催されている読書会をイメージするのは難しいでしょう。
なぜなら、読書会は勉強会としても優秀であり、出会いの場としても優秀であるので、読書会という定義だけ見てもイメージするのは難しいのです。
読書会が勉強会・出会いの場として優秀な理由は下記の通りです。
- 勉強会としての読書会:読書の効用が圧倒的に高まる
- 出会いの場としての読書会:初対面でも話しやすく、趣味趣向も簡単に聞き出せる
読書会についてイメージしやすくするために、勉強会としての読書会と出会いの場としての読書会についても解説したいと思います。
勉強会としての読書会「読書の効用が高まる」
読書会は勉強会の場としても非常に優秀です。
勉強会としての読書会は、本をテーマにお互いに学んだこと・感じたこと・本とつながる自分の経験や体験をお互いにシェアします。
5人集まれば5人分の知恵や経験が集まります。一人の読書では学べなかった知識・感想を知れるため、一冊の本から学べることが圧倒的に増えます。
読書の効用が圧倒的に高まるのが、勉強会としての読書会です
出会いの場としての読書会「話す話題があり、相手を知れる」
読書会は出会いの場としても優秀な側面があります。
本をテーマに話をするので、初対面の方でも話す話題がつきません。
さらに、相手がどういう本を読んでいるのか、どういう感想を話すのかを知ることで、相手の趣味趣向を簡単に聞き出すことができます。
読書会は出会いの場としても非常に優秀です。だから、読書会合コンとか街コンとかも普通に存在しています。
ただし、勉強会としての読書会を出会いの場として活用することは周りの方に悪影響を及ぼす可能性がありますので、ご注意下さい。もちろん、出会いの場として読書会を運営しているイベントもありますので、出会いを目的にされる場合はそちらにご参加するのがおすすめです。
参考読書会・勉強会に出会いを求めるのは無駄?知っておきたい理由まとめ
読書会の歴史とは?平安時代からある最強の教育法
読書会の歴史は古く、古くは平安時代の書き写しからスタートしました。
明治維新の原動力となったのも、私塾ブームにおける読書会の乱立に起因します。
また、現代教育は読書会の応用で成立しています。
教科書を使用して学ぶことや、ゼミなどでは輪読を通して内容を理解するなどにも応用されているのです。
読書会とは時代を動かす原動力にもなる、普遍的な教育法なのです。
詳しくは下記の記事をご覧ください
読書会の形式・本の選び方による違い
読書会とは「本をテーマにお互いにコミュニケーションする場」であると理解ができました。
しかし、読書会の意味を知ったとしても読書会が楽しめるとは限りません。
読書会にはある程度の形式の違いがあり、形式の違いを理解せずに読書会に参加すると「思ったものと違った…」となる可能性が高いです。
それでは、読書会の形式や本の選び方による違いを見てましょう
読書会の形式の違い
読書会は主に「発表型・輪読型」という形式があります。下記に図で書いてみました。
発表会形式の読書会
発表型の読書会は本の内容・感想・学んだことをお互いに発表し合う形式の読書会です。大体の読書会はこの形式で行っているものが多いでしょう。
さらに発展させたおのだと、ビブリオバトルという形式もあります。
ビブリオバトルとは、発表型の読書会の後に、参加者で投票を行い、「どの本が一番読みたいか」を決める、書評バトル形式の読書会です。
輪読会形式の読書会
輪読会形式の読書会は、本を持ち寄って、みんなで一冊の本を読み込むという読書会です。
発表型とは違い、お互いに発表するのではなく、持ち寄った本を「読む」ことが目的の会です。
→輪読会形式について詳しく知りたい方にオススメな記事:【輪読会と読書会】輪読会の意味と本が最速で理解できる進め方について
課題本か参加者の自由に本を持ち寄るかによって知識が異なる
また、読書会は本の選び方でも違いが出てきます。
主催者が課題本を決める形式か、参加者が自由に持ってくる形式があります。
それぞれの形式により、学べる知識の種類が違います。
- 課題本がある読書会は「狭く深く知識を学びたい人向け」
- 参加者が自由に本を持ち寄る読書会は「広く浅く知識を学びたい人向け」
それぞれの違いを理解しましょう。
課題図書形式「1つの本について深く理解する」
課題図書形式は、主催者側で持ってくる本が決まっており、用意して参加する読書会のことです。
課題図書形式は、参加者でその本で感じたことなどを話し合い、一つの本について深い理解が目的です。
自由形「参加者が自由に本を持ってくる形式」
課題本形式とは真逆なのが、参加者が自由に持ってくる形式です。
参加者が自由に持ってくる形式は、いろいろな本が集まるので、新しい本と出会える可能性が高く、広く浅い知識を身につけることができます。
また、自分が読んだ本のアウトプットの場にも活用できるため、自分が今読んでいる本を持っていって話すだけで良いので、気軽な気持ちで参加できます。
ちなみに、本をアウトプットすれば、本の内容を記憶しやすく、読書会を有効活用したいのであれば、参加者が自由に本を持ってくる形式がオススメです。
どの読書会がおすすめですか?
読書会の形式を話すと「どの読書会がおすすめですか?」と聞かれることが多いです。
読書会のおすすめは参加経験によって異なります。
ちなみに、輪読会形式の読書会は勉強色が強すぎるので、真剣に勉強したい方は輪読型の読書会がオススメです。
読書会に初参加の方「参加者が自由に本を持ってくる発表型」
読書会に参加したことがない人には「参加者が自由に本を持ってくる発表型」の読書会がおすすめです。
読書会が初参加の方が課題本の読書会に参加した場合にリピータの方の発表のレベルの高さに驚きます。
課題本が設定され、異様に読み込んでいる参加者がいるケースもあり、「ついていけない…」って思う可能性があります。
参加者が自由に本を持ってくる形式は、自分の本を自分が一番知っている状態で読書会に参加できるので、心の余裕を持つことができます。初参加の読書会でも楽しむことができるでしょう。
読書会に初参加の人は心の余裕を持つためにも、参加者が自由に本を持ってくる発表型形式がオススメです。
読書会に慣れていて本の深い知識を学びたい人は「課題本がある発表型」
読書会に慣れていて本の深い知識が欲しい人は「課題本がある発表型」の読書会がおすすめです。
課題本が設定されることで、課題本を読み込んでいる参加者が多く、より深い知識を学べます。
読書会に初参加の方が課題本のある発表型の読書会に参加すると「ついていけない…」って思う可能性もあります。
しかし、読書会に数回参加されたことがあり慣れている方にとっては、むしろ「深い知識でおもしろい!」と思うでしょう。
読書会に慣れている方で、深い知識を求める方は「課題本がある発表型の読書会」がおすすめです。
読書会に慣れていてプレゼンを磨きたい人は「ビブリオバトル」
読書会に数回参加したことがあり、プレゼンをより磨きたいと考えている方は「ビブリオバトル」がおすすめです。
ビブリオバトルは自分のプレゼンを聞く人の心が動いたかを、投票という形で確認できます。
プレゼンスキルについての適正なフィードバックがあるのがビブリオバトルの特徴です。
読書会に数回参加して、プレゼンをより磨いていきたいと考える方はビブリオバトルに参加すると良いでしょう。
あなたにあった読書会を探そう
ながながと経験別にオススメの読書会を解説しましたが、一番オススメの読書会はあなたにあった読書会です。
あなたにあった読書会を見つけられない場合は他の読書会に参加しても良いでしょう。
ちなみに、読書会の良し悪しは主催者の方の雰囲気と参加者の方のフィーリングがあるかだと思いますので、具体的な読書会で「ここがオススメ」というのは特にありません。
質の高い勉強会・読書会の選び方はまとめてありますので、そちらを参考にして、あなたが「ここは良さそう!」と思う所に参加すると良いと思います。
参考勉強会・読書会の選び方と勉強会主催者が考えた良質な勉強会の基準
あなたにあった読書会を見つけた場合は、その読書会に参加し続けるのが個人的に良いと思います。なぜなら、なかなかフィーリングの合う読書会というのを見つけるのは難しいからです。
もしも、自分に合った読書会がなければ自分で主催してみると良いでしょう。読書会は楽しいので、多くの方が読書会に参加すると良いなぁと思います。