いつもありがとうございます!
子育て系の本を読むと、なぜか心があたたかくなりますよね。
子育て系の本って実は、人材育成などにも使えたりするんですよね
今回は、子どもが育つ魔法の言葉をご紹介します。
子どもが育つ魔法の言葉ってどんな本?
2005年2月の誕生日の際に皇太子殿下が朗読された「子は親の鏡」について、詳細な説明をされた本。
子は親の鏡とは下記の詩のことです。
けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
親が他人を羨(うらや)んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
広い心で接すれば、キレる子にはならない
誉(ほ)めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
やさしく、思いやりを持って育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば、
子どもは、この世はいいところだと思えるようになる
引用:PHP文庫「子どもが育つ魔法の言葉」より
そして、本自体は125万部も売れている超ベストセラーの本なのです。
誰でも子育てに悩んでいる
本書の推薦の言葉を「心のチキンスープ」の著者、ジャックキャンプフィールドが書かれています。彼がはじめて「子は親の鏡」の詩を読んだとき、非常に感動し、学校の同僚全員に配ったそうです。
30年間教師として働き、子育て教室の講師をした彼曰く、どうしたら素晴らしい親になれるか悩んでいる人は非常に多いのだそうです。
他の本でも、やはり子育てに悩んでいる人は多いのだと言われています。
悩んでいる人々にとって、この本はまさしく処方箋になるでしょう。読んだ後には「なるほど!こうすればよいのか」と思うこと間違いなしです。
更に、この方法論は、よい親になる方法だけではなく、よい配偶者、よい教師、よい上司になるための方法を学ぶことができます。
なぜなら、「子は親の鏡」であり、よい子育てをしようと思ったら、親自身が生活を改めるなど、自分をコントロールしないといけないからなのです。
親として一番大切なこと「一緒に何をするか」
この本の中で、親として一番大切なことは「一緒に何をするか」だと言われています。
親の価値観は行動によって子供に伝わるため、子供への接し方、親の生き方が子供の将来の手本となるのです。
本書の中では親の役割として、やるべきことは具体的に下記のことだと言っていました
- 子供を励ますこと
- 子供を許すこと
- 子供を誉めること
- 子供を受けとめ、肯定し、認めること
- 誠実と優しさと思いやりを身をもって示すこと
一つ一つのことを実践するのは非常に難しいことではありますが、本書には、とても多くの例が掲載されているので、一つ一つの受け答えの参考にすることができるのです。
子供は常に、親から学んでいる
本書の冒頭でも、著者がこのように言っています。
私がこの詩で伝えたいことは、とてもシンプルです。子供は常に、親から学んでいるということです。
親は子供にとって、人生で最初に出会う、最も影響力のある「手本」なのです。
このような考えが根底にあるからこそ、本書の中では親と子のやりとりが会話調で多数展開されています。
具体例は、本書に任せるとして、受け答えの具体的なノウハウを私なりにまとめると下記のようにするとよいかな思いました。
- 子供の話を聴く。聞き流すのではなく、意識して聴く。
- 子供の思考を決めつけない。「どうしたの?」「どう思うの」「何があったの?」と質問して聞き出す
- 子供をバカにしない。性質は誉めることはすれども、悪口は絶対NG。怒りの感情になったら事実のみを伝える
- 両親の関係性は良好にする。喧嘩をしないだけでなく、ありがとう。ごめんなさいはちゃんと言う。
- 子供の前で、他人を批判しない。特に親族、友人など近い人を批判するのは最低。
- 子供を徹底的に観察し、よい点を意地でも見つけて誉める。
- どんなことがあっても子供の味方であることを行動で示す。
- 家族で分かち合うことを当然のように振る舞う
本書には、やりがいがある仕事と同時に、忍耐がいる仕事だとも書いてありました。
おそらく理想的な子育てをしようとすると、非常に大変なんだろうなと思います。
子育てを終えたみなさま、子育て中のみなさまは本当に偉大です。
以上、書評:子どもが育つ魔法の言葉「天皇陛下が朗読した詩の作者が語る」を解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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