「勉強会と交流会って何が違うの?」
「読書会やセミナーも何が違うの?」
東京にはたくさんの勉強会があり、セミナーや交流会も多く開催されています。
それぞれの違いは主に形式と目的、メリットです。
もしもあなたが、それぞれの違いがわからないまま参加してしまうと、「こんなはずじゃなかった」と後悔することでしょう。
今回は、勉強会、セミナー、交流会などの違いについて説明します。
勉強会、セミナーの違いとは?大きく分けると5種類の会がある
勉強会やセミナーと呼ばれる会は大別すると、大きく分けると5つの種類に別れています。
勉強会の種類の大まかな分類
- IT勉強会
- (異業種)交流会
- 読書会
- セミナー
- 勉強会
それぞれの違いについて説明します
IT勉強会「自社サービスの広告と採用の場」
勉強会で有名なのはIT勉強会ですね。
IT勉強会自体は昔からあったのですが、現在は企業が主体となり、多くのイベントが行われてております。
IT勉強会とは、日本のIT企業を中心に、企業の枠を超え自主的に行われる勉強会ならびに発表会である
引用:Wikpedia
IT勉強会に参加した技術者は、自己啓発、社外人脈の構築、自分のサービスの新しいアイデアにつながるメリットがあります。
一方で、主催する側としては自社のサービスやアプリケーションを広めたいという思いもあります。
よく聞く話ですが、企業側が、実際に自社ブランディングのためにIT勉強会でLT(ライトニングトーク)をする人もいますし、良い感じの人がいたら声を掛けて採用もします。
良くIT勉強会に参加する知り合いは「転職活動のために参加している」と言っていました。
IT勉強会の参加者のメリットは、新しい技術を学ぶことができます。
主催者側のメリットとしては、転職活動や自社サービスのプロモーションのために開催されているのです。
(異業種)交流会「とにかく人脈を増やす場」
異業種交流会は人脈を形成することを目的であり、勉強が目的ではありません。
異業種交流会はとにかく人脈を増やすことが目的です。
昔からライオンズクラブやロータリークラブなどの社長さんの会が主流にありましたが、今はお茶会など幅広い層に向けた交流会があります。
交流会は参加するハードルが低いので友だちを作るには持ってこいです。
同じような性質として、スポーツをベースにした交流会もあります。
これは、スポーツをしなければいけないので、少しハードルが高くなっていますね。
交流会参加者のメリットは人脈を広げることに他ないのです。
読書会「本をテーマにお互いに学び合う勉強会」
読書会は本をテーマにした勉強会です。
個人的には交流会と勉強会の中間のような位置付けだと思います。
読書は一般的に必要性が理解されています。もしも「読書は必要だけど一人では読み続けることができない…」と思う方は、読書会に参加してみると良いでしょう。
また、読書会は主催者を含める参加者の個々の知識や経験が合わさることで、相乗効果が発揮され、お互いに学び会えるのも魅力の1つです。
読書会の中にもさまざまな形式があります。
- テーマ本を絞った読書会(小説・古典)
- 1つのテーマ本を決めて深掘りする読書会
- 年代別に分ける読書会
読書会の参加者のメリットは、多くの本から知識が学べることでしょう。
セミナー「1対多数で学ぶ講演会」
セミナーは主催者の方が全体に向けて話をする講演会です。
そのため、他の参加者が発言する機会はほとんどなく、座学で勉強することが中心です。
セミナーも勉強会と同じようなメリットがありますが、セミナーの場合は人脈を作ることよりも学ぶことに特化していると思います。
特にセミナーの方が、話す人のレベルが高いこともあり、学びになることも多いでしょう。
勉強会「設定されたテーマを学ぶ会」
「たくさん勉強会があるって言われますけど、そもそも勉強会って何?」
デジタル大辞泉(小学館)によると、勉強会とは「共通の目標や関心事を持つ人が定例的に集まり、議論して学ぶための会合。」という風に定義されています。
つまり、勉強会とは「学ぶことが目的なもの全般」を指すのです。
勉強会は設定されたテーマを学ぶ会です。そのため、本をテーマにする読書会とは違い、主催者がテーマを決めて、主催者が資料を用意するのが勉強会です。
勉強会の主役は勉強会を主催する人やテーマに属します。
必ずしも本から学ぶということが主目的ではなく、テーマについて学べれば良いというのが勉強会の位置付けです。
また、セミナーと勉強会の違いは明確には決まっておりません。私なりに考えると、講演形式かどうかだと思います。
セミナーは講演形式ですが、勉強会はおなじ机に座って同じ目線で会話することが多い気がします
自然と勉強会のほうが会話が生まれやすいので、参加者と主催者の間での意思疎通もしやすいでしょう。
勉強会、セミナー、読書会、交流会の違いは?
それぞれの勉強会・交流会の特徴を説明しましたが、今度は違いを明確にして勉強会・交流会・読書会の違いをお話します。
勉強会、交流会の違いは「交流が目的か否か」
勉強会と交流会の違いは、交流を主目的としているか否かです。
勉強会はあくまで勉強を目的としているのであって交流目的ではありません。
交流会は交流が目的なので、人と知り合うことが目的です。
では、勉強会では人脈ができないのかと聞かれそうですが、そうでもないです。勉強会でも人脈を形成できます。
ただ、勉強会は勉強が主目的なので、交流を目的としている人が来ると場違いな空気が出てしまいます。
読書会と勉強会の違いは「本から学ぶか否か」
読書会と勉強会の違いを聞かれたら、本から学ぶことを主目的にしているか否かです。
読書会の主役は本です。本から学ぶことが主目的であり、参加者の型の知識や経験により内容が変化するのが読書会の魅力です。
読書会は本が優秀であればある程度の内容は担保されます。また、主催者や参加者の知識や経験により内容が変わります。一方で、勉強会は読書会と違い本がないので、あくまでも主催者の質により、勉強会の質変わってしまうのです。
そういった意味もあり、個人的には勉強会の方が主催するのが難しいです。
読書会と交流会の違い「非常に曖昧で主催側の目的により異なる」
読書会と交流会の違いが難しいところです。これは主催者によっては交流会の本を使うバージョンが読書会としている所もありますし、勉強目的の場としている所もあります。
つまり、参加しようとしている読書会が交流目的なのか否かを見分けることが大切です。
読書会が交流目的なのか勉強目的なのかを見分けるポイントが、連絡先の交換について明記されているか否かかです。
連絡先の交換について寛容であれば交流目的だと判断しても良いでしょうし、連絡先の交換についてNGなところであれば、勉強目的だと判断すると良いでしょう。
このような感じで、読書会と交流会の違いは非常にわかりにくいですが、ポイントとして把握しておくと良いでしょう。
勉強会とセミナーの違い「講演形式が否か」
勉強会とセミナーの違いは非常に曖昧です。
勉強会と表記されていても、講演形式でセミナーのように行うものもあり、違いに対して明確な線引きはないでしょう。
私なりには、勉強会とはみんなで学び合う場であると思います。一方で、セミナーとは先生となる人がいて、教える場であると考えています。
つまり、講演会形式のものであれば、勉強会と言っていてもセミナーということになるのです。
勉強会の種類を理解して勉強会を楽しもう
勉強会の種類はたくさんありますが、それぞれの違いを理解することで、初参加でも場違いにならずに済みます。
勉強会にはたくさんのメリットがあります。みなさまが勉強会を楽しめれば幸いです。
参考:社会人が勉強会に参加すべき圧倒的な6つのメリットと注意する点
また、たくさん勉強会がありますので、初回参加のかたは勉強会の選び方を学んで良質な勉強会に参加されることをおすすめします。初めて参加した勉強会の質が悪いと、「もう二度と参加しない!」って思うかもしれませんので…。
参考:【勉強会・読書会の選び方】勉強会主催者が考えた良質な勉強会の基準
以上、勉強会とセミナーの違いとは?交流会とは違う各メリットを解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。